食事は感謝の心で

意外とよくあるご相談で「太りたい」というものがあります。

最近中年太りぎみになってきた私にとってはうらやましいお悩みだと思ってしまうのですが、ご本人にしてみたら結構深刻な問題なのです。

まわりからは「もう少し太った方がいいよ」と言われ一生懸命食べるのですが体はやせていく一方。

そのうち食欲もなくなってくるといったパターンが多いです。

人それぞれ生まれ持った体質があります。

水を飲んでも太りやすい人、どんだけ食べても太らない人、様々です。

私のようにちょっと食べてもすぐ太る人は食事の量とか気にして抑えたりしますが、食べても食べても太らない人は、案外早食いで食べすぎてしまう傾向があります。

そうすると、胃腸にとても負担がかかってしまい消化吸収が困難になってきます。

大抵の方は食べたものはそのままちゃんと体の栄養として吸収されるものと思っていらっしゃいますが、そうではなく胃腸が正常に働いてくれるお陰で食べたものが消化吸収され、血となり骨となり肉となっていくこと。逆に胃腸が弱っていたらどんなに食べても身になっていかないということなのです。

 

胃腸が弱ると、もうこれ以上食べ物を入れてほしくないので入れさせないように「口内炎」をおこします。

口の中や唇は胃の状態を表しますので

荒れていたら胃も荒れて弱っているということです。

またそれでも入れてしまうと胃腸は戻そうとはたらき「逆流性食道炎」をおこしたり、腸では下痢をおこしてなるべく早く体から排出させようとします。

そういう時はなるべく胃腸を休ませてあげるためにも、食事を抜いたり、少しにしてよく噛んで食べることが一番の養生なのですが、そうお伝えすると「食事を抜いたらますますやせてしまう」と不安がられるのです。

そしてご年配の方にも多いのですが、食欲もないのに「やせてしまう」という恐怖感で無理やり食事をしている状態の人が結構いらっしゃいます。

そういう方には、「どうぞ、一度お腹がグウーとなるまで食べないでみてください。お腹がすいたと感じたらよく噛んでゆっくり味わって食べてください」とお伝えしています。

「空腹は最高のスパイス」といわれる意味を体で実体験して頂きたいと思います。

 

そして、食事は決して無理して恐怖感でとるものではなく、感謝して喜んで頂くものだということも☺